懐古園は白鶴城や酔月城とも呼ばれた小諸城の跡で三の門には徳川家達(いえさと)公の筆になる「懐古園」の大額が掛かっています。
小諸城は、全国的にも珍しい城下町より低い穴城で、浅間山の火山灰で出来ている谷と丘を利用して造られ、掘を用いず、崩れやすい断崖が堅固な要塞となっています。また、文豪島崎藤村の千曲川旅情の歌「小諸なる古城のほとり」でも知られる信州の名園となっています。
いつも望月からの帰り道に寄って、お弁当を食べるのが楽しみでした。望月のお婆さんが作ってくれた、カリカリ梅と紫蘇っ葉をきざんで混ぜたおにぎりです。
あの味と触感は今も忘れず、懐かしい思い出になっています。半世紀も前のことです。