南蓼科北には浅間恋の望月「駒の里」と望月小唄にある駒の里は、「御牧ケ原」のことです。奈良時代末期に勅旨で朝廷へ献上する料馬を育てる牧場が開かれ、「望月の駒」と呼ばれる月毛(淡いクリーム色)の名馬を生産しました。月毛の駒は王朝人たちの憧れになっていたと伝えられています。
ある月毛の駒が美しい姫を恋したが、姫に帝のお召しがあり引き裂かれた。駒が嘆き悲しんで崖下へ翔け下りたと知らされた姫は、都へ上らず髪を下ろし尼になったという伝説があります。「駒引きの儀」が行われた旧暦中秋の名月の日8月15日に送り火が焚かれ、今は榊祭りとして松明が焚かれています。