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面接室の木製ドアを開けますと、すぐ目の前に大きなソファーがあります。クライエントさんの来談時に座って貰うものですが、自由連想や夢分析の時には横臥して貰える大きさがあります。英国ではクラシックでポピュラーなもののようです。座り心地がよさそうなので決めたのですが、英国人の長身で長足に合うシートの高さでは足がぶらぶらしてしまいます。ネコ足を切り取ろうと考えましたが、年輩の方たちからシートが高い方が立ち上がり易いとの感想があったので高いままにしてあります。 |
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面接室には大きな暖炉があります。裸火を燃やす暖炉は珍しく、殆どは煉瓦で囲んだ薪ストーブのようです。薪を燃やした煙がすべて煙突に吸い込まれるように作る職人さんを探すのは至難の業で、英国から暖炉職人を呼び寄せる検討をしたほどです。暖炉の右上にある扉は薫製器で、塩漬けの肉か魚を中にぶら下げます。リンゴ園から入手しているリンゴの薪を燃やしますと、家中に爽やかな香気が充満します。天井の梁は、400年前から英国ストラットフォードにあったものです。 |
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中嶋柏樹( なかしま
はくじゅ ) |
☆ お問い合わせと相談のご予約は下記にて、初回面接料は無料です。 携帯:09014533839 |
精神分析療法の創始者フロイドは、ナチスの迫害を逃れるためにロンドンに住んでいたことがあります。フロイドの書斎兼分析治療室には、アフリカの木彫り人形や民芸品が並んでいます。アフリカは、ヨーロッパ人の発想の源泉のようです。 |
フロイドの自宅は、静かな住宅街にあります。地下鉄の駅から坂を登った高台にありますが、その途中の様子が映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台だったのではないかと、思ってしまうほどよく似ています。 |
家の南側には、果実のなる木と花の咲く草が育っています。家の中には生花を絶やさないように心掛けています。それが難しい時には、鉢植えの観葉植物の上に小さな造花を置きます。花が小さいと本物に見えます。 |
コンサバトリ−の窓際に鏡を配しましたので、緑陰に包まれた感があります。窓一杯に緑が拡がるように、常緑のつる性植物が数多く植えられています。犬小屋の周囲も緑に囲まれています。 |
暖炉ではリンゴの薪を燃やしています。リンゴ園で古木を切り倒しても、畑で燃やせず処分に困っているのだそうです。右上の黒い扉は薫製器で、塩漬けの肉ばかりでなく魚肉もリンゴチップで燻しています。 |
勝手口に続く出入り口は洞窟のようです。すぐ右折してスロープを登りますと玄関ポーチに辿り着きます。正面玄関も緑の繁茂に囲まれて、相談室の大きな看板も殆ど隠されてしまっています。 |
スロープを上り詰めた先は犬小屋の出入り口です。スロープに積んだリンゴの薪が邪魔なのか、ワンちゃんたちは散歩の出入りに石段を登り下りするようになってしまいました。通過に充分なスペースはあるのですが。 |
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野鳥たちは木の実を食べにやって来ますが、餌台と水浴場を気に入ってくれたようです。シジュウカラに営巣して欲しくて小鳥用の巣箱を架けましたが、その巣箱の屋根にキジバトがまともな巣を作らないまま卵を産み、幼鳥が巣立つまで居座りました。 |
冬になって雪が降りますと、あたりの様相は一変します。鉛色の空の下に一見墨絵のようなモノトーンの世界が出現しますが、これこそヨーロッパと感動が沸き上がります。散歩のワンちゃんは、雪の上に足跡を楽しんで残しているようです。 |
雪が降らなくても、逆光の風景はヨーロッパを感じさせてくれます。日本の風景は暖色で、ヨーロッパのそれは寒色のようです。日本がよりカラフルで、ヨーロッパがよりモノトーンに近いと感じるからでしょう。 |
相談室の看板は、30年前の開業時からのものです。色褪せて読み難くなっていますが、プロのような仕上がりで書体が馴染み易いと好評でした。ブドウの葉などが繁茂しますと殆ど隠れてしまいます。 |
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