その愛ちゃんが、あの柳澤ウインストンと結婚して6匹の赤ちゃんのお母さんになりました。アイメイト協会の塩屋さんが仲人だったようで、愛ちゃんのご両親は良縁に大感激のようです。わが太郎華家としては、実に羨ましいかぎりです。 愛ちゃんのお父さんから相談を受けたハク爺は、無事お産が済むようにとわが家の一大事のようにと張り切りました。先に産まれた赤ちゃんが、いきむお母さんに押し潰されてしまわないよう、そこに一番気を遣いました。 "案ずるより産むが易し"ばかりでなく、愛ちゃんはカヌー犬として遠泳の選手のように鍛えているので、また、お産の始まりから終わりまでずーっとご家族が見守って必要ある手助けをしたので、無事6匹が産まれたのでしょう。 初産のお母さんにとって、ぽろりと産まれ出て羊膜に包まれたままの赤ちゃんは、中身の分らない小包のようらしいのです。羊膜をぺろぺろ舐めとり、モゴモゴふんにゃあと動き出した赤ちゃんにビックリして、ときにワンと吠えたりします。 |