インターネットで獣医さんと人間のお医者さんにご意見をお聞きしました。相談を受けてくれるホームページ約50余ヵ所にお尋ねしましたが、応じて下さったところはごくわずかでした。応じて下さらなかった理由で一番多かったのは、教科書的回答は別のサイトを検索して得るようにとのご教示でした。あるいは、専門外であるから回答出来ないというものでした。素人への回答は意外に難しいと感じるのかも知れません。
Subject: RE: Re:お教え下さい。 Date: Wed, 10 Jun 1998
09:37:47 +0900 中嶋 柏樹 様、メールありがとうございました。 >
10カ月になるラブラドールの睾丸が、まだ一つしか降りていません。 4ヶ月を過ぎて睾丸の下降していない場合は、これから先で睾丸が下降する事はありません。4ヶ月以内であればホルモン治療で睾丸を下降させる事ができるという報告もあります。また、腹腔内に遺残した睾丸は正常なそれに比べて腫瘍化する危険性は13.6倍高いとされています。
Subject: Re:中嶋@ご面倒をお掛けしていま。 >
わたしたち飼い主は獣医さんからインフォームド・コンセントを受け 確かに難しい問題ですね。私たちでさえ、自分が病気になると、どうすればよいのかを冷静に判断する事ができなくなりますから。ただ1つ言える事は動物病院の方か「こうするぞ」と一方的に治療方針を決めてしまう病院はよくありません。例えば「今のままだとこういう危険性があるけれども、予防的に手術をする事ができる。このままだと最悪こういう事も考えられるが、今までの経験ではこういう犬が多いようだ。」とあくまで飼い主さんの立場に立って、じっくりと考える時間を与えてくれる病院でなければだめでしょう。 >
停留睾丸の犬の下降しなかった睾丸に腫瘍が発生する危険性は、 停留睾丸の犬に関して言えば、もちろん停留睾丸の全てが腫瘍化する訳ではありませんが、万が一腫瘍化した場合は非常に重篤な症状が出る事が多いです。当方も腫瘍化した停留睾丸を何百例も見てきたわけではありませんから、自分自身の経験からしか述べられませんが、お腹の中でハンドボール位に大きくなってしまった腫瘍や、女性ホルモンを分泌する(睾丸なのに? と思われるでしょうが結構多いものなのです)腫瘍になったりしたりと、こうなるとほとんど命に関わる症状となり得ます。 実際には「何%の確率で...」という説明は何の説得性も持たないと思っています。何%以上なら手術、何%未満なら様子見、と割り切れる人はそう多くはないでしょうし、この確率は単なる過去のデータを集計したに過ぎないのです。こうなると獣医師サイドからは「手術した方がいいでしょう」とまでは言えるけれども「手術しましょう」もしくは「手術しなければなりません」とまでは言えません。これから先は、やはり飼い主さんの判断によらなければなりません。 ダラダラと書き連ねて、結局は中嶋さんがお知りになりたい事を1つも呈示できていない事がお解りかと存じます。しかし、これはそういうものなのです。「命あるもの」の行く末を見つめて行かなければならない私達にとって、簡単には到底解決する事のできない、避けては通れないハードルの様なものなのです。そしてその運命を左右するのは他ならぬ私達人間なのです。 主治医の獣医師の先生と中嶋さんのより良い信頼関係によって、その答えが見つかる事をお祈りしております。
Subject: 癌予防としての手術 Date: Fri, 12 Jun 1998
09:36:33 +0900 (JST) 中嶋 柏樹 様 >
10カ月になるラブラドールの睾丸が、まだ一つしか降りていません。 >
またやはり、出産経験のない中年犬は、癌予防のために子宮の摘出手術 Effect of spaying and timing of spaying on survival in dogs with malignant mammary epithelial tumors. Karin Sorenmo et al University of Pennsylvania. Annual conference, American College of veterinary cancer society December 3-6, 1997 pp-93 内容は乳腺腺癌の犬を外科手術後に同時あるいは2年以内および2年以降に卵巣子宮切除術を施した場合と全くほどこそさなかった場合とを比較し、乳腺腫瘍切除手術後できるだけ早期に避妊手術を実施したほうが生存期間が延長するという結論が得られたということです。これは癌になってしまってからの話しで、私の考えでは癌予防のためにはあえて未経産で中年になってから卵巣子宮手術をする必要はないのではないかと思います。 富澤 勝
Subject: RE: お教え下さい。 Date: Sat, 13 Jun 1998
00:52:56 +0900 中嶋 柏樹 さん、メールありがとうございました。 ホルモン的な機序なら似たような事が言えるのかも知れませんが、私の方からは、詳しくは何とも申し上げられません。
Subject: Re: お教え下さい。 Date: Fri, 12 Jun 1998
19:09:45 +0900 中嶋 柏樹 様。mailを頂きました。 唐突な質問なので、返事に困っています。私は婦人科の不妊症が専門ですが、男性の睾丸腫瘍については全く専門外ですので、停留睾丸と発癌率については正確な知識を持っていません。泌尿器科医に相談されて下さい。子宮体癌は確かに未産婦婦人に多いのですが、また老年婦人の場合、子宮体癌に伴い、子宮留膿腫を発生することも多いのですが、正確な発生率については、ガンセンターか大学の子宮癌専門医に尋ねないと、正確な数値は知りません。もちろん子宮留膿腫があってもすべて癌とは限らず、検査結果で決定することだと思います。 吉満陽孝 ***************** Y F C ****************** よしみつ婦人科クリニック-不妊カウンセリングオフィス- ****************************************
福祉事業協会及び小規模作業所は法人化の必要性に迫られており、資金準備と用地確保に尽力しています。しかし、この二点を解決すれば即法人化が可能というわけにはいかないようです。法人化経験のある方かノウハウをお持ちの方の協力を求めています。 |