ハク爺は「介助福祉犬」を作ろうとしていますので、大きめのラブを探していました。車椅子で生活する人たちは、落ちたものを拾ってもらったりだけでなく、起き上がるときや階段の上がり下がりに介助犬の肩を借りたいのです。そのためには大型のラブが必要なのです。 横山ななと越野エディはその条件を満たしているので、是非その子どもをと考えました。ななが子どもを産んだので1週間目に引き取りハナ母さんに面倒をみてもらいました。ハナ母さんはオッパイを飲ませウンチとオシッコはなめ取り、自分の子どもの時よりもよく面倒をみてくれました。哺乳瓶でミルクも飲ませて十二分なスタートと思っていましたが、翌日には下痢をして脱水症状。急遽なな母さんのところへ連れていきましたが、症状は悪化の一途。ななの母さんは一日数度も獣医さん通いをして懸命の看護をしてくれましたが,回復しませんでした。 ハク爺は慎重さを欠いていたと後悔しています。幼い命のままに一生を終わらさせてしまったことは取り返しのつかない過ちを犯したと思っています。ななのご家族の憤りを考えると申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、ななの子どもは是非欲しいのでご理解いただき、来年ななに子どもが産まれたら今度は1ヶ月以上経ったところでと思っています。早い時期に離すためには母乳とミルクの混合に慣らしておかなければならなかったのでしょう。 また、エディ夫人のテラが妊娠したとの知らせがあり、期待通りの子どもを産んでくれるよう願ってました。出産が始まっても第一子が死んでいて産道を塞いでいるので、次からの産子たちが出てこれないとのことでした。こういった場合に陣痛促進剤は禁忌と聞いていますので、すぐに帝王切開と思いましたが陣痛促進剤をつかい、産子が死んだので母体保護のために帝王切開をしたとのことです。すぐに帝王切開をしてくれていたらと思うと残念でなりません。ハク爺はダブルショックでしばらく犬の赤ん坊は見たくない心境です。 |