ハク爺とサナ婆は暮れから正月にかけて、風邪をひきました。二人とも“なんとかは風邪をひかない”といわれているように自信をもっていたのですが、“なんとかのカクラン”といわれているものになってしまったようです。二人ともお正月の休み中にたまった仕事を片づけようとしていたので、大弱りです。年賀状をいただきっぱなしで、お返事を書き始めたのはお正月を過ぎてからです。何とか１５日までには届くようにと頑張りました。どんな病気でも寝て治す二人はひたすら寝ていましたが、いくら寝ても咳は止まらず熱は下がらず、ついに薬を飲みました。そしたら、すぐに治りました。普段めったに薬を飲まないので、未開地の原住民のように良く効くようです。寝てばかりいると腰が痛くなるので、３匹＋４匹のお客さんと一緒に散歩をして体調を整えてまた寝ました。熱でふらふらしながら歩くと、ワンたちは気を遣ってくれて、ゆっくり合わせて歩いてくれます。心優しいハナコとサニーは「大丈夫？」と時々見上げては、言ってくれているようです。タロウはマーキングのためにグィとひっぱり、ハク爺が力なくふらつくと、ゴメンゴメンヒヒヒと照れ笑いでもしているかのように顔をゆがめます。ひたすら散歩と寝正月でした。