1週間前に超音波で元気な6匹を確認している獣医さんは、原因が判らないといいます。細菌感染によるものか、あるいは今回はダフィと交配し今まで3回はタロウだったということから、ひょっとすると「血液不適合」ということがあるかも知れない、しかし現時点の獣医学では確認のしようはないといいます。もう一度ダフィと交配すればとも思いますが、またハナコを苦しめてしまうこととなるようなことは出来ません。知的好奇心が旺盛なハク爺は、敢えて確かめずにいる不全感に悶えています。

 サニーちゃんはアレックスくんと出会い一緒に暮らすようになってからは、なんと急にお姉さんらしくなってしまいました。1才3カ月はおおよそ22才ぐらいですから、美しさに磨きがかかり始めたころです。緑の黒髪に艶やかな光沢が増したと思っていましたら、2回目のシーズンです。アレックスくんとは1年後に結婚することになっていても、今回には間に合いません。サニーちゃんの特徴は、しなやかな華麗さが長所ですが、それがそのままラブのスタンダードからしたら骨量不足ということになります。逆にアレックスくんは熊のような四肢をして、骨量は充分過ぎるほど充分ですから、お互いに相補えるベストカップルということができます。サニーちゃんの今回のお婿さんにはアレックスくんに負けないほど立派な体格のラブくんを探したいと思っています。

 タロハナたち四匹が勢揃いした写真の撮影場所は、かつて山田ボニーがお泊まりに来ていた時に撮影した場所と同じ片町公園です。ただしその時にはまだ、うしろの東芝インテリジェントビルは建っていませんでした。農地や空き地が点在していたわが町分倍河原駅周辺はいまや新宿都庁前あたりと変わらないほど都会のビル街になってしまいました。サニーは優しいお姉さんのように振る舞うので、遊びたいアレックスはサニーにまとわりつきます。疲れた時にはタロウを枕に眠ります。

 

 

 

 

  

次ページへ行く

たより表紙へ戻る