暑かったり、涼しかったりが極端で、付き合いきれないとぼやき通した今年の夏もようやく峠を越えたようです。家の前のお寺の散歩コースに、油ゼミが木から落ちたのか地面で上向きになったまま２匹も３匹も、もがいています。雀かヒヨドリにでも食べられてしまったのか殆ど羽ぐらいしか残っていないのもいます。好奇心の強いハナ母さんは、目敏く見つけては近寄り、いぶかしそうに「何してるの？」と声でもかけているかのように右足で掬うようにひっくり返し、突然ジジッと大きく鳴き声をあげるので「なっ何なの、どう したの！」と叫んだかのようにびっくりし、数歩退きます。

　タロハナのお家は北側のお勝手にへばりついて、うなぎの寝床のようなお家でしたが、ようやく新居を建てられるようになりました。今度は東南の車庫のあったところを全部タロ ハナ邸にし、今までのところも残すので、途轍もなく広い豪邸になります。南側の通路に面したところにはベランダを設け、不特定多数の来訪者と対面できるようにします。今までは東側からで、へばり付くようにしていてお尻を車にこすられるのではないかと心配になることや、堂々と自転車を止めて交通渋滞のもとになってしまうことなどもありました。また夜中に酔っぱらいさんが訪ねてきて、朝にはウイング・スティックの骨や焼き鳥の串が落ちていてドキリとさせられることがわりと頻繁にありましたが、もう心配はなくなります。来訪者もタロハナも安全です。そしてタロハナ邸の中で数匹と数人がパーティーをひらけます。落成したらぜひ遊びにおいで下さい。