散歩コースの畑のあぜに、鮮やかな朱紅の彼岸花がひょっこり顔を出しました。多摩川の水面にいつの間にかススキが顔をうつしています。タロハナはハァハァッダラダラと大口をあけているのでまだ夏の続きでも、着実に秋はしのびよっていたのです。 入浴の時やブラッシングの時にぬけたタロハナの毛をためておき、さらには其れ用の梳き櫛でむしり取り、紡いで機織って「犬毛100%」のセーターを作らんとしているところで「抜け毛の季節」、ついニンマリして太郎を見ると嫌な顔。華子は毟るとイナバの白兎になってしまいそうなので狙えませんが、太郎はたっぷりあってケチることなどないのに嫌な顔をします。梳き櫛でこするとレザーカットの時のような音がするので多分、ブラッシングの時のような気分のよさはなく、不快なのかもしれません。太郎のセーターを織って出来上がったら太郎に着させてあげるからと、我慢させるつもりです。 子ラブちゃん(B)たちは初めての冬に備えて食欲が増し、アンダー・コートも徐々に増えます。ラブをよく知らず、他の鳥猟犬と同じように見なして、肥満を指摘する訓練士さんや獣医さんが時々いますが、お為ごかしのアドバイスに惑わされずに、セッセと食べさせセッセと運動させてほしいのです。ラブはずんぐりしてがっしりしたのが望ましいのです。さらにいえば、散歩時に引き綱をとって自由に走らせてあげても、一定した動きが中心の運動であって十分とはいえません。仲良しの犬と一緒に飛んだり走ったり、取っ組み合いで大暴れするぐらいの方が、身体全体の筋肉をつかい、身体づくりには欠かせません。健康な精神の発達を促すためにも、仲良しのお友だちを探してあげてください。 子ラブちゃん(A)たちは、さらに自転車散歩のようなハードな運動で鍛え、坂道を駆け上ったり駆け下りたりして全身を引き締める努力をしてください。また躾や訓練とは別に「専用バスケット」をくわえて散歩ができるようにさせたらいかがでしょう。うんち取りセットやおやつを入れて散歩をしたら楽しいと思います。ナンシーは散歩の途中の八百屋さんに一山で買った果物を預けておき、散歩の度に寄って一個ずつナン父さんにむいてもらって食べるのだそうです。楽しそうですネ。
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