Wonderful Windsor

 

フィールド・トライアルの歴史(1)

 

 野鳥回収犬の第1回目フィールド・トライアルは、1899年イングランド・ハーバント近くのリトル・グリンにおいて、B.B.ワーウイック氏の許可により開催されました。  この時の競技は5頭のスパニエル種に加えてリトリーバー種は1頭のカーリー・コーテッド,5頭のフラット・コーテッドの参加という、各犬種の入り混じったものの組み合わせで行われたのです。この時にはまだラブラドールは参加していませんでした。上位3席まではフラット・コーテッドが勝利をおさめました。

 

 

 

エディはトランプの最後の直子です。多用途鳥猟犬ばかり
でなく盲導犬と麻薬探知犬の資質向上にも役立っています。

 

 1900年にまた同じリトル・グリンで第2回目フィールド・トライアルが催されましたが、この時の参加犬はフラット・コーテッドだけでした。ラブラドールが初めて参加したのは、1904年のインターナショナル・ガンドッグ・リーグ(国際猟犬協会)主催のトライアルからです。この競技には、A.ホーランド・ナッツフォード子爵の所有犬マンデン・シングルが参加しました。対戦相手は17頭のフラットと1頭のカーリーでしたが、みごと賞金とCCカード(チャンピオン挑戦資格証明書)を取得しました。

 

 

エディは毎年シーズンに東北・北海道で活躍し、地元の
ハンターから交配依頼が殺到します。下のウインストンは
トランプの後継犬としてWダビッドソン氏から戴きました。

 

 1905年、前年と同じ国際猟犬協会主催のトライアルには、前年優勝犬のマンデン・シングルとクラッター・バック氏所有のサトラップが、CCカードを取得しました。多数の参加犬の中で、たった2匹出場のラブラドールが共に優秀な成績を示したことから、フラットからラブラドールに注目が移りました。この2匹のラブラドールが、その真価を発揮して行く偉大な功績への道を開く役割を果たしたのです。

 

 

 

D.リードさんの愛犬ティールはアレックスくんと
マサコちゃんのお母さんです。そしてサニーちゃん
のお祖母さんです。
              
 

 

 以来、年月の経過と共にトライアルが盛んに開催されるようになり、1911年になって第1回のチャンピオン・ステークが開かれ、ラブラドールのファスカリー・ピーターが優勝しました。その翌年の1912年には、フラットのミーリーがチャンピオン・ステークで勝利をおさめましたが、その開催以前の14ステークのうち10ステークでラブラドールが優勝しているのです。

 

 

 

Wダビッドソンさんの犬舎はダーハムにあります。
北イングランドのスコットランドとの国境近くにあり
スコットランドのハイランド地方に似た風景が広がっ
ています。 
                  

 

 その次の年の1913年のステークでは、故チャールスウォース夫人所有のゴールデンリトリーバーが出走し、第一席となりました。この年に開催された数多くのトライアルでの優勝は、ラブラドール種によって占められ、チャンピオン・ステークもまた、ファスカリーのパトロン(ピーターの息子)という、ラブラドール種が優勝しました。
 1914年には、ほとんどトライアルは開かれず、たった3つの競技会が催されただけでしたが、そのうちには5つのステークが含まれていて、それにラブラドール種が優勝したのでした。

 

 

 

 Mail to Taro-Hanako Family

  

もどる