Wonderful Windsor

 

フィールド・トライアルの歴史(2)

 

 

 Wダビッドソンさんの犬舎は、女王陛下の犬舎
サンドリンハムの"親犬舎"です。野犬保護施設の
ような犬舎だったものを、英連邦一の優秀作業犬
 を輩出するラブラドール犬舎に仕立て上げました。

 

 

 また、1915年に開かれた、たった1つの競技会での、3つのステーク全部にラブラドール種が優勝したのでした。このように、第1次世界大戦までのフィールド・トライアルの歴史は、作業する犬としてのラブラドール種の紹介と、それにともなう成功を記録しています。1919年になってトライアルは再開され、以来1938年まで中断されることなく継続しました。その間に、たくさんの新しい協会が誕生し、ラブラドール種、フラット・コーテッド種、ゴールデン・リトリーバー種や、カーリーコーテッド・リトリーバー種といった各リトリーバー種が、各々犬種の栄誉のために、勝利の栄冠を手にしようと競争したのです。

 

 

 

 

Dリードさんの従兄弟のDマーチンさんは、英連邦
一のトレーナーです。北アイルランドの第二の首都で
ある、ロンドン・デリーに住んでいます。お宅から歩
いて数分にある牧草地でフィールド・トライアルの妙
技を見せて下さいました。 
           

 

 

 1914年〜1918年と、1939年年〜1945年の両世界大戦の期間においては次の2頭の犬が、トライアルの世界で傑出した実績を挙げたと言っても過言でないと思われます。そのうちの1頭は、F.T.CHはハイウッド・チャンスで、チャンピオン・ステークで2度優勝しています。他の1頭は、F.T.CH バルムト・ジョックで、彼はチャンピオン・ステークで3度優勝したのです。この2頭の犬たちは、いずれもリトリーバー種として求める能力のすべてにおいて、最高のものを持つものとして評価されていたと言われています。

 

 

 

           

Dリードさんのお宅は、首都ベルファーストから
ネイ湖にそってぐるりと回った対岸にあります。
奥さんのヘザーさんはデザイナーで、縫製工場を
経営しています。バラが大好きで、お宅の庭は美
しい花々でいっぱいです。
           

 

 

 また、この2頭の犬たちはどちらも、その気力と感度が優れていて、その作業ぶりは、見ている者を感動させるとともに、リトリーバー種としての本質的な良さを身につけているものとして、その優秀性が高く評価されていたのです。1959年代において、最も卓越している犬としてあげられるのは、ローレンス・テイラー氏所有のF.T.CH ギャリウッド・ショットです。1957年と1958年のチャンピオン・ステークに連続優勝という栄誉を獲得しています。そして、この勝利の実績によって、彼は偉大な猟犬種と呼ばれるグループに仲間入りをしているのです。

 

 

 

 

ドレイクシェイド犬舎はJ.ハウステッドさんの
代に変わってから、急激に知名度を増しています。
お父さんは、ドレイクシェイド・メソッドという
訓練法を開発した名トレーナーでしたが、それを
受け継ぎ、さらにハンティングとフィシングの
プチ・ホテルを経営しています。下は同様に知名度
を急激に伸ばしているポックリー犬舎のD.ガーペ
ッド氏である。 
                

 

 

 彼のトライアルでの演技は、ハイウッド・チャンスのそれにも匹敵するものと高く評価されていましたし、彼の右に出るのは、ただ1頭で、それは3回チャンピオンとなった、F.T.CHバルムト・ジョックだと言われていました。彼らにつづく偉大な勝利をおさめた犬としてあげられるのは、チャンピオン・ステークを2回勝っているDUAL.F.T.CHウイットモア、テイタスですが、彼の活躍は、1923年と1924年の2年間でした。チャンピオン・ステークは1911年以来、37回以上開催されてきました。

 

 

 

 

 イングランド、スコットランド、そしてウエールズ
のあるグレート・ブリテイン島は石灰岩のかたまりに
うっすらと牧草地や木々が張り付いているようなもの
です。冬になるとわずかに雪が降り、ふんわり暖かみ
のある白の世界に変身します。 
         

 

 

 もちろん両世界大戦中は中止状態でしたが、それらのステークにおいて、ラブラドール種は32回以上優勝しており、ゴールデン・リトリーバーが2回優勝し、あと2回ほどは故アーリングトン氏所有の混血のダズルとフラシーが優勝し、一度はフラットコーテッドリトリーバー種が優勝したのです。また1957年1958年におけるガリウッド・ショットの活躍は、彼の優秀性を遺憾なく発揮したものとして記録にとどめられています。

 

 

 

 

Mail to Taro-Hanako Family

 



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