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パルレ洗濯とは韓国でロングランを続けていて、日本でも再演から再々演へと勢いに乗っているミュージカルです。ガラパゴス化とはご存知のように、日本の携帯電話などが独自に発達し過ぎて、国際社会に受け入れられ無くなってしまったことを称しています。
日本のメーカーは高品質で高機能であれば製品は売れると信じて来たようですが、世界経済の変化に乗り遅れ気味となりその挽回に必死となっているようです。
しかし残念なことに日本のトップリーダーは、決断に慎重すぎて全てに時間がかかり過ぎます。激動の世界経済は“椅子取りゲーム”の様相ですから、判断に時間を要したら更に取り残されてしまいます。
日本の舞台芸術界も例外でなく市場を国内で賄えていたので、ガラパゴス化は否めず世界経済の変化に伴う国内外の変化に困惑しています。国際化も重要ですが、国内の社会構造の変化にも対応しなければなりません。
若者層が減少し始め熟年層が増加している昨今に、何時までも若者向けばかりでは需要も衰退します。
かつて日本にも、笑いとペーソスを誘う人情劇がありました。フーテンの寅さんのような根深く親しまれるヒーローがいました。それを惜しみ懐かしむ人たちは存在し続けるだろうと思います。
韓国でロングランを続けていて、日本でも再演から再々演へと勢いに乗っているミュージカルパルレ洗濯は、かつては日本に存在し今は失われてしまった笑いとペーソスを誘う人情劇そのものなのです。日本の社会にぽっかり出来た空白に、それを補うかのように出現したミュージカルのように思えます。
日本の舞台芸術界のガラパゴス化を一変させるために出現したミュージカルのように思えてなりません。そしてまた韓国と日本の関係者の熱い思いと努力で成し得たと聴きますと、激動の世界経済を先導し得る両国の明るい先魁のようにすら思えます。
熟年層入りしたかつての若者たちがミュージカルパルレ洗濯を受け入れ消化し、それがヒントとなって各界のガラパゴス化が抑止されるようになればよいと思います。
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