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人口の年令別棒グラフを見ますと、終戦の年に生まれた年令がウエストのようにくびれその後からヒップのように膨れているのが団塊の世代です。その団塊の世代の定年退職を景気回復の起爆剤と考えるむきがあったようですが、いまは、その子ども世代をアラサーアラフォー(30才40才)と呼んで、ビジネスのターゲットにし始めたようです。
身近に見かける、アラサーアラフォー予備軍20才前後の若者は、就職して結婚するつもりでいる群と就職も結婚も出来そうに無いと思っている群とに分かれています。就職も結婚も出来そうに無いと思っている群は、アニメやゲームの仮想世界に浸って行くように見えます。就職も結婚も出来そうに無いと思っていても経済的に余裕がある群は、ミュージシャンやダンサーなどの道に進もうとするようです。
就職して結婚するつもりでいる群に、なんとか就職しても3年未満に退職する者が少なくありません。想像していたのと違う、自分に適した仕事をしたいと考えるためのようです。すんなり就職して中堅を目指していたとしても、恋愛して結婚に至るにはそれとは異なる能力が必要です。玉の輿婚を別にすると、結婚の決定権は女性に多くあるようです。子連れ婚も出来ちゃった婚もそのためであり、無理が幼児虐待や子殺しなど不幸な事故も起こしてしまうのでしょう。
大学のカウンセリングルームの窓下に大きな池があります。毎年のことですが、春から夏に向ってメダカや金魚の稚魚が水面を泳ぎます。水草の新芽が伸び、スイレンが水面に葉を拡げ小魚たちが口上げに苦労するのではないかと思うほど小さな浮き草が繁茂します。しかし、池一杯に天こ盛りのハスやヨシの繁茂も池の中の盛況も、秋になって冬に向いますと数を減らして落ち着きをみせます。増え過ぎた数が減るに連れ落ち着きをみせるのは、人間の社会も一緒のように思えます。高齢者が安心して暮らせるシステムを構築するならば、少子化は好ましい流れのように思います。
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