そして既にトレーニング中のワンちゃんたちの様子を見て愕然としました。飛び越したり渡ったりとそのスピーディな様は、どう見ても“素人”芸ではありません。このただならぬ状況を把握するために、出場する人たちを観察してみますと胡散臭そうな中年のおじさんふうの人が中心となって10人前後のグループが10個ぐらいあるのです。監督と選手たちのようなやりとりがなされています。どうやら訓練所の先生が訓練成果の発表の場としているようなのです。そうでないのはホンの数組だけのようで、なんだか心細くなってしましました。出場をとり止めて帰ろうかとも一瞬思いましたが、オリンピック精神で、たとえ何が起ころうともやり抜こうと決心しました。

 結果は明白でしたが完遂しました。普段散歩中には1mぐらいの高さは軽く飛び越えてしまうサニーちゃんでさえ、75cmのハードルを迂回してしまうのです。ひょっとしたら出来るのではないかと思って出場させましたが、やはり無理でした。次回までにはと、教育パパのようなことも考えましたが、やはり止めました。

 

 

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